韓国の家庭の食卓に欠かせないキムチ。うちでも毎日食べているので、キムチはないと困ります。ところが、キムチはお店で買うと意外と高く、私のようなズボラ主婦は、作るのも面倒…悩ましい一品でした。たかがキムチ、されどキムチと言いますか。
しかし、万能キムチの素を一度作っておけば、簡単に白菜キムチが漬けられます。
今回は、ズボラ主婦がおすすめする、簡単白菜キムチの漬けかたをご紹介します。韓国料理好きの方、必見です!
白菜キムチは地方によって味が違う
「韓国といえばキムチ」と言われるほど、キムチは韓国の国民的発酵食品です。そのため、キムチの味は、地方によって変わってきます。
例えば、ソウルや近郊地域のキムチは、辛すぎずしょっぱすぎない味が特徴。
山と海の幸をうまく取り入れているため、キムチの種類も味もさまざまです。
それに対して、例えば南の釜山などの慶尙道では、にんにくやアミの塩辛、牡蠣などの海産物をたくさん入れて、とても塩辛いキムチが多いです。
失敗しやすい白菜キムチ
さまざまなキムチの中でも、白菜キムチは最もポピュラー。しかし、白菜キムチづくりは、少々難易度が上がります。
実際、私も、何度か作ってみて成功するようになりました。
韓国のアジュンマたち(おばさん)は、キムチは親が漬けてくれるから自分では作れないという人が結構います。
また、年に1回、家族、親せきが集まって一気に白菜100個分くらいまとめて漬けるため、一人では作れないという人もいます。
白菜キムチの材料と用意するもの
白菜1個分のキムチの材料は以下の通り。私の場合、必要最低限の材料で作ります。理由は、材料費が抑えられることと、高度なものを求めていないため。
できるかぎり冷蔵庫にあるものでシンプルにおいしいキムチを作りたいと思っていますw。
ただし、キムチの素は多めに作るようにしています。白菜1個分のキムチではなく、2個以上が目安。
白菜(大) | 1個 |
玉ねぎ(大) | 1/2個 |
大根(中) | 長さ4~5㎝ |
にんにく | 4~5個 |
梨(大) | 1/2個 |
長ねぎの白い部分 | 1本 |
細ねぎ | 適量 |
唐辛子 | 1~2本 ※あれば |
生姜 | 2かけ ※チューブタイプもOK |
漬物用の塩 | 約 200g |
もち米粉 | 小さじ3 |
唐辛子粉 | 1カップ ※できれば粗挽き |
砂糖 | 小さじ1 |
アミの塩辛 | 小さじ1 ※あれば |
いわしエキス | 約 80ml |
白菜キムチの簡単な作り方
白菜キムチを作る順序はこちら。時間がかかる①と②を隙間時間などで先に始めておき、後から③、④、⑤に進むと効率的です。
1. 白菜を4等分する。
2. 漬物用の塩をまぶしていく。分厚い葉のつけ根部分にも塩を挟みこむように入れる。
3. 塩水につけて、約8~10時間塩漬けする。※途中で漬かり具合をみて白菜をよく混ぜる。
4. 塩を洗い流し、水切りをする。
5. 食べやすい大きさに切る。
1.鍋にもち米粉と水1カップ(200㏄)を入れる。
2.火にかけてよく溶かす。
3. 常温になるまで冷ます。
1. 「キムチの素」作りに使う野菜と果物(玉ねぎ、大根の半分、にんにく、梨、長ねぎの白い部分、生姜、唐辛子)は、後でミキサーにかけるため小さく切る。
2. 白菜と一緒につける大根と細ネギを切る。
1.ミキサーを用意する。
2.もち米のりと、小さく切っておいた野菜類と砂糖(小さじ1)、アミの塩辛(小さじ1)をミキサーに入れる。さらに、イワシエキス(約80ml)と唐辛子粉(1カップ)をミキサーへ投入してスイッチON。
3.全部、細かくきれいに混ざり合ったら、キムチの素のできあがり。
1.塩漬け、水切りした白菜と、大根、細ネギを全部大きなボウルに入れ、キムチの素を投入。よく混ぜる。
2.蓋つきの容器に入れてラップをかける。蓋をしっかりとしめて、約 1日常温でおく。熟成したら、冷蔵庫に入れて保管する。
白菜キムチのポイントは塩漬け
漬物作りの共通ポイントとも言えますが、白菜キムチも最初の塩漬けが重要です。塩漬けは、キムチつくりの成功と失敗を分ける鍵。
味のベースになる部分のため、塩が薄くても濃くなりすぎても、発酵後の旨味がうまく引き出せません。
私が失敗を通して、学んだ白菜の塩漬けポイントは、白菜の葉の厚みのある部分をしっかりと漬けしようとして、塩を使いすぎないこと。
葉の先の部分が、食べられないほどしょっぱくなってしまったことがあります。
また、塩漬けする時間は、室温に合わせて調節しましょう。8~9時間が目安ですが、温度や白菜の質でも変わってきます。
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万能キムチの素で作る韓国料理
手作りキムチの素は、韓国料理の万能調味料として活躍します。そのため、私も、キムチの素を作るときは、多く作っています。
大根、きゅうり、ニラキムチにも応用可
白菜キムチに比べて、大根やきゅうり、ニラキムチに失敗はほとんどありません。簡単に塩漬けして、キムチの素で和えるだけで本格的な漬物ができあがります。
チゲ類にも
韓国風の鍋にも、キムチの素は隠し味として重宝します。
魚のエキスやニンニク、野菜に果物までいろいろ入っているため、当然といえば当然ですが、奥深い味を引き出してくれます。
普段のなべ料理に少し入れても、どことなく韓国スタイルに変身。唐辛子がたっぷり入っているため、辛いチゲが好きな人におすすめです。
チヂミ作りに
おかずが1品足りない時に作りますが、キムチの素をチヂミの生地に少し入れると、鮮やかな赤い韓国チヂミができあがります。
もちろんこれだけでは物足りないので、ニラや玉ねぎ、あればハム類を刻んで入れてみてください。
和えものソースに
万能キムチの素に、少しお酢や醤油、みそ、ごま油などを足して混ぜます。そして、普段のサラダや野菜にあえるだけで、急に韓国風に変身します。
やっぱりおいしい自家製キムチ
白菜キムチを漬けて数日。最初は、塩気が強く失敗したか?と不安になりましたが、発酵が始まると徐々にまろやかな味に落ち着きました。
これから、1か月くらい食べ続けて、酸っぱく発酵し過ぎたら料理用に転換します。
万能キムチの素は、冷凍保存可。
家にキムチ冷蔵庫がない人は(日本の一般家庭には普通ないですがw)、漬ける分だけキムチの素を少しずつ解凍するといいでしょう。
今回、最低限の材料でキムチを作りましたが、その中でも外せない材料があります。近所のスーパーにはあまりおいていない材料はこちらです。