「チャレッソ」の意味とは?リアルな韓国語の使い方

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韓国語会話の中でよく使われる表現「チャレッソ」(잘 했어)

「チャレッソ」は、人をほめるときによく使う表現です。

「ありがとう」(고마워 ゴマウォ)、「ごめんね」(미안해 ミアネ~)とともに知っておくととても便利!

今回は、韓国語「チャレッソ」の自然な使い方について解説します。

韓国語勉強中の人や、日韓ハーフのお子さんがいる人はぜひ知っておきましょう。

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韓国語「チャレッソ」は「よくやった・よくできたね」

「豚もおだてりゃ木にのぼる」と言いますが、誰でもほめられると嬉しいですよね。

「チャレッソ」(잘 했어)は、日本語に訳すと「よくやった・よくできたね」という意味です。

【文法解説】チャル(잘)+ハダ(하다) = 上手にする・よくできた

「チャラダ」(잘 하다)は、副詞「よく・うまく」という意味の「チャル」に、動詞「する」をあわせたカジュアルな口語表現(ため口)です。
そして「チャレッソ」は、その過去形です。

基本形:잘 하다「よくする・上手だ」(チャルハダ) 

ため口:잘 해「上手」(チャレ)

過去形 :잘 했어「よくやった・よくできた」(チャレッソ)

使用例はこちら。

・「ゆみちゃん~、よくやった!」:유미짱~ 잘 했어!
・「よくやったね!もっと勉強しなさい」:잘 했어!또 공부해.

このようにほめ言葉として使われますが、「うまくできる、器用だ」(잘 하다)という意味もあります。

「うまくできる」の場合の例はこちら。

・彼は勉強が得意だ。:그는 공부를 잘 한다.
・おかあさんは料理が上手です。:엄마는 요리를 잘 해요.

本人に直接言うのではなく「上手だ、得意だ」という事実描写です。

韓国語「チャレッソ」をつかいわける方法

 

基本形「チャルハダ」(잘 하다)は、語尾がかわると「チャレッソ」や「チャレッソヨ」にもなります。
使い分けの方法をみてみましょう。

「チャレッソ(잘 했어)」よくやった・やったね ※ため口

「チャレッソ」(잘 했어)は、多くの親たちが子供に対して使っているほめ言葉です。
特に小さな子供の場合、使用頻度は無限大。

・ご飯を全部食べた→「チャレッソ」
・トイレトレーニングがうまくいった→「チャレッソ」
・ハングルがきちんと読めた→「チャレッソ」
・朝決まった時間に起床できた→「チャレッソ」

このように、数えきれないシチュエーションがあります。

「チャレッソヨ(잘 했어요)」よくできました ※丁寧形

「チャレッソヨ」(잘 했어요)は、「チャレッソ」よりも丁寧な表現です。

学校や塾の先生が生徒に対して使うことが多く、課題や宿題をきちんと行ったときや、成績があがったときによく言います。

頑張ったことに対するいたわりの言葉としても。

苦労して何かを行ったことに対しては、「コセンヘッソヨ」(고생했어요)もよく使われます。
「大変でしたね」という相手を思いやるニュアンスです。

・テストで100点をとった→「チャレッソヨ」
・教室の掃除をした→「コセンヘッソヨ」

「チャルハショッスムニダ(잘 하셨습니다)」よくできました ※更に丁寧

「チャルハショッスムニダ」(잘 하셨습니다)は、さらに丁寧なほめ言葉です。

相手が目上の人の場合や、書き言葉でよくみられます。

韓国語の文章や書き言葉では、「~アヨ/オヨ体」ではなく「~スムニダ/ハムニダ体」が基本。
そのため、「チャルハショッスムニダ」は会話よりも、書き言葉で使用されます。

また、韓国語では自分よりも上の人間の行動について、本人に直接評価するような表現はよしとされません。

日本でも、目上や年上の相手に「よくできました」と言いますか?

その場合は、「수고하셨습니다」(スゴハショッスムニダ)を使うことがおおいです。意味は「お疲れさまでした」

この表現も人によっては違和感があるようですが、相手をねぎらう意味合いが強くなります。

「チャラシネヨ(잘 하시네요)」すごいですね ※大人同士、目上に

大人同士の会話には「チャレッソヨ」や「チャルハショッスムニダ」よりもずっと便利な表現があります。

「すごいですね」という意味の「チャラシネヨ」(잘 하시네요)です。

相手の行いについて感動や感嘆する気持ちが入るため、相手に失礼になることがありません。

おだて過ぎは気持ち悪いですが、ほめられて嬉しくない人はいないですよね。

会社員なら、上司や顧客のよいところを見つけてさりげなく言ってあげると印象がよくなるでしょう。

「チャルハダ」の意外な使い方 ※皮肉、からかい

韓国語のほめ言葉「チャレッソ・チャルハダ」ですが、日常生活では反対の意味で使うことが多いです。

この場合、「チャレッソ」ではなく「チャレッタ」(잘 했다)。

「?」と思われた方、ご安心ください。

失敗したことに対して、皮肉ったりからかったりするときに使います。

ほめているのではなく「よくやったな、よくやるよ」というニュアンスで、「잘 했어」の「잘」(チャル)の部分を強調して発音します。

私は、韓国人夫からこの言葉をたくさん言われ続けました。

例はこちら。

・車をぶつけたとき→「チャールヘッタ!」
・ブランドの皿を割った→「チャールヘッタ!」
・子供が粗相したので思わず○○してしまった→「チャールヘッタ!」
・近所のアジュンマ(おばさん)と喧嘩した→「チャールヘッタ!」

まだまだありますが、はずかしいのでやめておきます。

くれぐれもお子さんには言わないほうがいいでしょう。まねて使うようになります。

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韓国語「チャレッソ」はいろいろな使い方がある

ゆっちぃさんによる写真ACからの写真

ご紹介した韓国語「チャレッソ」表現の使い方をまとめます。

表現 意味
「チャレッソ」잘 했어 よくやった、やったね ※ため口
「チャレッソヨ」잘 했어요 よくできました ※丁寧形
「チャルハショッスムニダ」잘 하셨습니다 よくできました、お疲れさまでした ※更に丁寧
「チャルハシネヨ」잘 하시네요 すごいですね  ※大人同士、目上に
「チャ~レッタ」자~알 했다 (잘 했다) よくやったな、よくやるよ ※皮肉、からかい

よく使う表現なので、ぜひ参考にしてください。

子供は、ほかの子と比較せずほめる子育てで自信をもたせることが大事。
ほめてほめてほめまくりましょう(←自分に言い聞かせております)。
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